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2006年2月17日 (金曜日)

物語るブログ

ブログに書かれる話は、真実ではない。

僕の頭の中ででき上がる、「ものがたり」だ。

そう、僕自身がその物語の一部かもしれない。

昔、内村鑑三の「後世の最大遺物」という本を何度も読んだ。

内村鑑三は明治時代のキリスト者であり、札幌農学校でクラーク博士から学んだことでも有名である。

しかし、鑑三の真骨頂は、そのユニークさと、人間的な弱さだと感じていた。そして、その弱さゆえに様々な事件を起こす。

この本を紹介してくれた、大森さん(仮名)は、キャンプファイヤーの夜、子ども達にいつもこの話をしていた。

「みんな、人間として、次の世界の人たちに何を残したらいいだろう?」と。

子どもに語っているようで、その場にいる大学生のリーダーと呼ばれる若者(この言葉を聞かなくなった)に、そして、自分自身に言い聞かせていたいたのかもしれない。

鑑三のこの本は、明治という時代、当時の社会を作り上げていこうとする若者たちを集めて行った、2日間の講演をまとめたものだ。

現在と同じように不安な時代であり、将来を考えられず、悩みを抱えている若者がたくさんいたのであろう。

鑑三は、その時、「まず、金を残せとぶち上げた」。キリスト者の鑑三から金という言葉を聞いて驚かされ、聴衆は前のめりに聞き入ったのだろう。

鑑三は続ける、「金を残し、事業を行え。事業ができないものは、教育をして偉人となるような人を作れ」と。

そして、「それもできない者は、自分の人生を残せ」と言った。

大森さんの人生を見て育った僕達リーダーは、現在、教育者となり、事業を起こし、子育てをして次代をになう人を育て、そして、自分の人生を生きている。

ブログの面白い所は、書かれていることは真実ではないが、嘘でもない。

では、何かと言えば、僕の人生なのだと思う。

ちょぽけな、躓いてばかりいる、どうしようもない人生だ。しかし、そんな人生が残せたら幸せだろう。

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